直径六寸

傍ら三寸くらいまでの諸々について

ジャニーズWESTが「しなければならない」の呪縛を解く鍵だったらしい

2020年も残り3ヵ月を切ったらしい。マジか。近い未来、歴史の教科書に「密」が重要単語として掲載される日を想像したりしてます。テストの解答用紙に「蜜」って書いちゃう人、絶対居ると思う。何の話やねん。

 

さて、アイドルを推すの定義って何やと思いますか。まあ、これは完全に人によるので答えは一個じゃないと思う。

過去の激重感情吐露文書を目の当たりにしてきた知人各位は「あ~、こいつまた拗らせたんかな」って思ってるかもしれんけど、珍しく逆です。ちょっと純粋な気持ちを取り戻したって話。

 

まず初めに、この度めでたく(?)ジャニーズWESTのオタクとして本格始動を決意しました。本格始動つってもFCに入ってみたよってだけやけど。まだまだ勉強中のひよっこなので右も左も分からないですが、今めちゃくちゃ楽しいのでいいかと思ってます。

どうやら勤続25周年の6人やらNO GOOD(実際はvery very good)な2人やら、加えて西のオモロかっこいい7人の力添えにより、2020年を絶望の一年としてではなく、これからの人生において大切かつ素敵な一年として終えられそうです。ありがたいことにね。やはり持つべきものは推し。彼らのおかげで毎日ハッピージャムジャム踊ろうよ。

少し前に自粛期間は遊びに行けないからお金溜まるよね~ってバイト先の人に言われたけどオタク活動が捗りすぎたのでどちらかというと赤字です。買ってない宝くじ当たれってずっと言ってる。3億当たったら?とりあえずホールケーキを一人で食べたい(安い人間)

 

実のところ、同世代の小中学生よろしく嵐が大好きだった最中、突如V6の沼にドボンして以来、新たにちゃんとアイドルグループを推すことを決めたのは初めてである。それは決して嵐やV6以外のジャニーズと縁遠い生活を送っていたからという理由からではない。

親の影響もあってか自分は根っからの事務所っ子だった。各グループに一人はマジで推せる5秒前、通称MO5要員(今名付けた)がいるし、また、MO5要員が存在するグループに限らずベストアルバムを聞くことも多々ある。浅く広く、茶の間レベルで事務所推しな人間であったため世間一般と比べればかなりジャニーズに触れてきた方ではないかと思う。とはいえ、V6と同じくらいまで深く沼にはまり込むジャニーズグループと出会うことは何やかんや無かった。そしてこの先もう無いんと違うかな~とも思っていた。V6から完全に卒業する時が自身のジャニオタ卒業の時だと勝手に思い込んでいたわけだ。

余談だが、一時期はV6と並行してKinKi Kidsを緩~く推し始めていた時期もあった。しかしCDを買ってみたり雑誌を買ったりはするものの、ついにはライブDVD購入やライブ参戦を意気込む領域にまでは踏み込むことなく結局いまも茶の間レベルに止まり中である。また、最近は関ジャニ∞に心惹かれつつあったものの(過去記事参照←しなくていいです)錦戸亮くん更にはN/Aの活動に心奪われたこともあり関ジャニ∞についてもまた茶の間レベルに留まることになった。

上記で「V6と同じくらいまで深く沼に入り込むジャニーズグループと出会わなかった」と言ったが、正しくは「出会おうとしなかった」だと今になると思う。というのも、ちょっと好きなんだよね~と軽く話題に挙げる程度が楽なのだ。

真剣に推している、○○のオタクであると公言すると、何かしら知らない領域が出てきたときに「好きなのに知らないの?」と聞かれるかもしれない。どれだけ好きでも全部を網羅することは到底不可能であることは理解している。でも、できるだけ知ろうとしなければならなくなる。これが存外大変なのだ。また、違うグループを掛け持つと「結局、どっちのほうが好きなの」という心ない疑問を投げかけられることもある。供給量次第でオタク活動に対するモチベの高低差はあれど、どちらも好きなことに変わりはないのに。真剣に推すことはしんどいという無意識の先入観により、いつも「沼りそう~(笑)」から先に進まずにいた。その苦難を乗り越えようと思うほどの熱量を抱える前に、しんどいという意識が勝ってしまう。だからV6以外のグループとは「出会おうとしなかった」のだ。

 

そんな無意識の忌避感情を抱いていた状況下で突如「ジャニーズWEST」が気になってやまなくなった。

この際なので正直に言ってしまうが、つい先日までジャニーズWESTは全くのノーマークだった。つい数行前に根っからの事務所っ子などと宣っておきながら爆速でその言葉を訂正する必要があるのだが、マジでジャニーズWESTについては知らなかった。勿論テレビで見かける機会は多々あるのだが、名前と顔がギリ一致するかしないか、ええじゃないかのサビがギリ歌えるか歌えないかレベル。ジャニーズを全く知らない一般人に比べれば知ってるって言ってもいいかな程度の、本当に全くのノーマークだった。

この前おかんに「最近ジャニーズWESTが熱い」と言ったら「突然どうしたん?今までそんなこと一言も言ってなかったやん」と言われてしまった。当然である。一言も言ってなかったのだから。

 

いつものように悩んだ。

真剣に推すか、茶の間にとどまるか。

 

多分どこかのタイミングを境にもう答えは出てたんやろなとは思う。

最初は本当にちょっとした興味しかなかったのだ。どうせいつものパターン(MO5要員だけ作って曲をちょくちょく聴くに止まるやつ)かなと。

しかし、曲を聴き進めながら、ラジオを聞いてみたり、出演番組を見てみたり、過去エピソードを調べてみたりして、メンバー各々のこれまでの印象とのギャップに惹きこまれていったのだ。ジャニーズWESTはグループだけでなく各個人のレベルにおいてもあまりにギャップに富んだ集団であり、本当に興味関心が尽きなかった。彼らについての研究だけで博士論文が書けるといっても過言ではないだろう。博士号がとれるか否かは別として。

もっと彼らを知ってみたい!もっと!もっと!もっと!

そして、ハッとした。

真剣に推すってこういうことなんじゃないか、と。「推す」というのは頭で考えて推すか否かを決断することじゃなくて、勝手に生まれた心の状態のことを指すのではないか、と。

自分はアイドルを推す=CDやDVDを買わなければならず出てる雑誌も抑えなければならず出演している番組までチェックしなければならないものだといつの間にか思い込んでいた。だから「推す=お金と時間を使う大変な作業」であり、アイドルを推すことには慎重にならなければならないと決めつけていた。エネルギーの全てを一つのグループに注ぎ込み、彼らのすべてを知ろうとしなければならないのは嫌だと。好きだと公言し他時に「V6とジャニーズWESTのどっちのほうが好きなの」と聞かれるのも煩わしいと。そう頭ごなしに決めつけ、推すことを拒否しようとしていた。

でも違った。

気になるから、もっと知りたいから、好きだから、CDやDVDを買ってしまうし雑誌も見てしまうし出演番組もチェックしてしまう。ただそれだけなのだ。興味関心が尽きないから、勝手に追いかけてしまうことがイコール「推す」ということに過ぎなかった。

ジャニーズWESTを真剣に推すか迷っていた時、決めかねてるからDVDを買ってみようと言ってDVDを買ったが、そもそも茶の間に止まろうと思っている人間はDVDを買わない。お前は何年、茶の間に止まってきたのだ。DVDを買って、見て、他の奴も見てみようって、そう考えている時点でもう十分に茶の間は脱却していた。

 

V6に出会った時。当時は(まだ物事を深く考えないガキだったのもあるが)ただ「V6を見たいから」の一心でテレビに張り付いたりCDを聴いたりDVDを見たりしていた。それで十分だったのだ。知らない面白さに溢れた世界がどんどん広がっていくことが何より楽しかった。

今、ジャニーズWESTを見て感じる気持ちが、それだった。ただ、彼らを知りたい。もっと見たい聴きたい。彼らの織り成す世界が広がっていくことが楽しい。そして何より、声を大にして「好きだ」と「彼らの応援は楽しいぞ」と世界中に伝えて回りたい気持ちにさせられるのだ。軽く話題に挙げる程度が楽だと言った。しかし、軽く話題に挙げるなんてもんじゃあ足りない。彼らの良さを、すばらしさを、追いかけることの楽しさを、どこかでとにかく言葉にさせてくれ。

 

ジャニーズWESTのおかげで、オタクをすることは楽しいことなのだという感情を久しぶりに思い出した。知っての通り自分はかなり拗らせた人間であるし、どれだけ好きだったとしても何かしらモヤっとする瞬間がこの先絶対に来ないとは限らない。アイドルのオタクをするということが楽しいだけじゃないことは十分に理解している。

それでも今はただジャニーズWESTを知っていくことが「楽しい」という気持ちを目いっぱい享受していたいと切に思うのだ。

 

まだまだ知りたい。そしてこれから現れてくるであろう新しい一面をもっともっと見てみたい。

 

もう100回くらい繰り返してるような気がしますが、彼らを見てるとひたすらに楽しいんですよね。どこが好きとか何が好きとかどんな風に好きとかも勿論あるけど、一言でいえばジャニーズWESTを見ているとずっと楽しい。だから好き。

 

新しいアイドルにいい意味で感情が振り回されるのが久々なもんでワクワクとドキドキが止まらないです。

 

P.S.

2020年という苦しい一年を、それでも素敵な年に塗り替えてくれた推しの皆さんには本当に感謝しかないです。そういや、好きなものに好きっていうことにだけエネルギーを使う文章って久しぶりに書いた気がする。